臨床検査科

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臨床検査科をご紹介します!!

臨床検査科では、血液や尿などを調べる「検体検査」と、心電図、呼吸機能、超音波検査などを行う「生理機能検査」を行っています。また、夜間休日の緊急検査にも24時間対応し、迅速な検査データの報告に努めています。院内では、医療安全、医療関連感染対策、栄養サポートチーム、糖尿病療法支援、輸血療法などの委員会に参画し、検査技師の専門知識を生かしてチーム医療に貢献しています。

生化学的検査

生化学的検査は、血清(血液を凝固させて遠心分離した上澄み)を分析して血液中の酵素・蛋白・脂質・糖質などを測定し、疾患の診断・治療・予防に役立てます。肝機能検査、脂質検査、糖尿病検査など多くの分析項目があります。
7180形 自動分析装置
▲7180形 自動分析装置

血液学的検査

血液中の血球成分(赤血球、白血球、血小板)の数を検査して、貧血や炎症の程度を調べます。また、出血を止める機能や血栓の有無を調べる凝固線溶検査も行っています。血液をサラサラにする薬の効果を見ることができます。
多項目血球分析装置 XN-1000
▲多項目血球分析装置 XN-1000

一般検査

一般検査は尿、便、体腔液(胸水、腹水等)などを調べる検査です。尿一般検査では試験紙を用いて糖や蛋白、潜血の有無を調べます。また、顕微鏡で尿中の細胞や結晶、細菌の有無を調べます。腎臓や泌尿器系臓器の状態、膀胱や尿道の腫瘍、尿路感染について調べることができます。体腔液検査は感染症や腫瘍の鑑別に役立ちます。
顕微鏡と試験紙
▲顕微鏡と試験紙

微生物学検査

微生物学検査は、採取した血液、尿、喀痰、便、膿などを培養し、感染症の原因となる微生物を特定するとともに、薬に対する効き具合を検査します。また、新型コロナウイルス、インフルエンザウイルス、A群溶連菌などの迅速検査も行っています。
培養後のコロニー
▲培養後のコロニー

生理機能検査

心電図検査

心臓は筋肉でできた臓器で、その筋肉の中をわずかな電気が流れて興奮し拍動が起こります。このような心臓の電気的な活動をみるのが心電図検査です。リズムが乱れる「不整脈」や、胸が痛くなる「心筋梗塞」「狭心症発作」のときに心電図が診断に役立ちます。また、不整脈や胸痛は終日続くときもあれば、数分だけ出るようなものもあります。2〜3分の心電図検査で見つけられないことが多く、これらを見つけるために24時間心電図を記録するホルター心電図検査も行っています。
正常心電図波形
▲正常心電図波形

超音波検査

超音波検査は、人の目で聞こえる音の周波数よりさらに高い音である超音波を用いて体の内部を画像化して診断する検査です。当院では、腹部、心臓、甲状腺、頸動脈、乳腺、下肢静脈の超音波検査を行っています。
腹部超音波画像
▲腹部超音波画像

24時間自由行動下血圧測定(ABPM)

ABPMとは、自動血圧計を体につけ30〜60分ごと血圧を24時間測る検査です。普段の血圧の日内変動が分かり、診察室血圧や家庭血圧だけでは分かりにくい高血圧(白衣高血圧、早朝高血圧、夜間高血圧など)を見つけやすくなります。
自動血圧計
▲自動血圧計

血圧脈波検査

血圧脈波検査は、血管の硬さと狭窄(動脈硬化の程度)を調べる検査です。手と足の血圧の差(ABI)や脈波の伝わり方(PWV)を調べることで、動脈硬化の程度を数値として表したものです。動脈硬化(血管の老化など)の度合いや早期血管障害を検出することができます。
血圧脈波検査報告書
▲血圧脈波検査報告書

睡眠時無呼吸症候群の検査

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、眠っている間に呼吸が止まる病気です。検査は2種類で、ご自宅で行う簡易検査と、1泊入院して行う精密型検査(PSG)検査があります。まずは簡易検査を行い、その結果、必要に応じてPSG検査を行います。周囲からいびきや無呼吸を指摘されたことがある方、日中の眠気を感じている方は内科外来までご相談ください。
検査のイメージ
▲検査のイメージ

その他の検査

呼吸機能検査、イベント心電図、聴力、視力検査を行っています。

輸血検査

輸血検査では、輸血を行うために必要な血液型検査や交差適合試験(輸血する血液が患者さんの血液と適合するか調べる検査)、不規則抗体検査(ABO血液型以外の血液型に対する抗体を保有しているか調べる検査)を行っています。その他に、輸血用血液の保管管理、供給に係る業務を行っています。
検査試薬
▲検査試薬