内科 | 当院の内科では、最先端の高度医療というよりはむしろ、common diseaseに対する確実な診療を提供することに重点を置いています。中でも血圧、動脈硬化の管理を中心とした循環器疾患、糖尿病などの生活習慣病などに特に力を入れています。最近では様々な生活習慣病と関係が深いとされる睡眠時無呼吸症候群の精査も院内でできるようになり、治療の対象となる患者さんも徐々に増えつつあります。 また、検査、治療といった一般的な診療だけではなく、訪問診療や(訪問リハビリを含む)リハビリ、介護支援体制なども整っており、急性期病院では難しいと思われる包括的な対応が可能です。 【血圧、動脈硬化】 血圧については、最近の高血圧診療ガイドラインでも推奨されているように、外来血圧だけでなく家庭血圧や自由行動下血圧(ABPM)を積極的に測定して、24時間を通した安定した血圧管理を行っています。一般的なABPMは血圧のみの測定しかできませんが、当院では心電図やSpO2の同時測定も可能な機器が整備されていますので、血圧と同時に不整脈や簡単な無呼吸のチェックも可能です。また、高血圧がなくても生活習慣病のリスクを持つ方には動脈硬化の評価のため血圧脈波、頚動脈エコーも定期的に実施しています。 【睡眠時無呼吸症候群】 少し前までは特殊な疾患と認識されることが多かった睡眠時無呼吸症候群(SAS)ですが、最近では患者さん自らが家族に「いびき」や「無呼吸」を指摘されて受診されるケースが増えています。当院ではスクリーニング目的のアプノモニター(外来で実施可能)に加えて、精査目的のポリソムノグラフィ(PSG)も実施可能で、実際にSASと診断され治療を受けることになった方を数多く経験しています。PSG検査は夕方に入院し、検査を実施した上で翌日の朝には帰宅可能ですので、日常生活や仕事にそれほど大きな負担にはならない検査です。「入院」というと拒否される方でも、ほとんど夜間のみの入院であると説明すると応じて頂けることが多く、今後はこの検査を受ける方が増えていくのではないかと考えています。 現在ではSASは生活習慣病の原因あるいは悪化要因として無視できない病態と認識されていますので、当院においてもこれまで以上に積極的に検索を実施していく必要があると考えています。 【糖尿病】 2型糖尿病患者さんの外来管理が中心ですが、合併症対策として、透析予防指導管理料、合併症管理料(フットケア)の算定も行っています。網膜症の検索は近隣眼科の先生方に全症例依頼し連携しています。 教育入院は1週間、2週間コースを用意していますが、外来でのインスリン導入も可能です。また、患者会を組織し患者さんと一緒に運営しています。 【脳血管障害】 脳梗塞超急性期(t−PAの適応となる発症から4.5時間以内)や何らかのinterventionの適応となるケースへの対応は困難ですが、高齢であったり、合併症が多数あったり、発症からかなり時間が経過していたりするために専門治療の適応とならず保存的治療のみで経過をみるようなケースについては、当院でも対応が可能です。特にリハビリ設備とスタッフが非常に充実していますので、急性期から積極的にリハビリを実施することができますし、MRIによる画像のフォローアップをすることも可能です。 当院では、脳梗塞の治療はもちろんですが、「リハビリを積極的に行いADLの低下を防止する」、「それに見合った療養方法を早い段階から検討する」、「効果的な予防をする」等により重点を置いて診療に当たっておりますので、リハビリ・療養目的に他院に転院することなく入院から退院まで当院で診療を完結することが可能です(退院後のリハビリ継続、訪問リハビリも可能です)。 【循環器疾患】 慢性期の一般的な循環器疾患(高血圧、慢性心不全、不整脈、心筋症、弁膜症等)の診療が中心ですが、ペースメーカー外来を開設するなど、近隣急性期病院と積極的に連携しています。循環器疾患の中でも生活習慣病と関係の深い動脈硬化性疾患の診療に特に力を入れています。 【その他】 人間ドックは行っておりませんが、MRIがありますので、脳血管のスクリーニングは可能です。MRIを行う際にはできるだけVSRADというソフトを使って海馬・扁桃体の萎縮の程度を評価し、認知機能の問診(HDS-R、MMSE)も同時に実施して、アルツハイマー型認知症のチェックを行っています。症状が出現する前からこのやり方によってアルツハイマー型認知症の可能性を指摘された方も数多くいます。 また、超高齢化社会に突入し介護あるいは被介護状態にある方が増加している現状を考慮して、「自覚症状や疾患の有無に関係なくADLが徐々に低下してきている方に対する短期リハビリ入院」、「ほぼ寝たきりのため久しく全身の精査ができないでいる方に対する全身スクリーニング入院」、「介護者の休息+被介護者の精査の両方を目的とした入院」・・・等これまでにはない入院の要望にもお応えする必要があると考えています。 |
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総合診療科 | 今までの内科外来初診を改組し、総合診療科を開設しました。 |
麻酔科 | 2018年4月より常勤麻酔科医(日本麻酔科学会 麻酔科指導医/専門医)が1名在籍しています。 |
婦人科 |
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整形外科 | 整形外科常勤医が1名在籍しております。 外来診療は、新潟県立中央病院、東京慈恵会医科大学付属病院から医師の支援を受け、入院診療は新潟県立中央病院から医師の支援を受けて行っています。 |
リハビリテーション科 | リハビリテーションセンターでは、脳卒中や大腿骨近位部骨折後や開腹術を受けられた患者様のリハビリテーションを行っています。回復期リハビリテーション病棟があり、集中的なリハビリテーションを受けることが出来ます。また、上越地区の急性期病院と地域連携パスを結び(脳卒中パス、大腿骨近位部骨折)、回復期のリハビリテーションを担っています。 |
緩和ケア科 | 緩和ケアは必ずしもがん末期の患者さんだけが対象ではありません。今日では、がんと診断された時から提供される、あるいはがん以外の疾患にも提供されることが求められています。 |
診療放射線科 | 診療放射線科は、MRI撮影装置・CT撮影装置・マンモグラフィー撮影装置・骨密度測定装置・X線TV撮影装置等、高診断装置を配置しております。頭部・胸部・腹部・乳房・骨撮影をはじめ、造影剤を使用しての消化器・選択的連続血管などの撮影が可能です。画像は高精細デジタル処理され、院内ネットワークにより配信、モニターによる診断をおこなっております。 |
各種検査・検診 | 当院では一般検査の他に各種検査を随時行っております。 「腹部超音波検査」「MRI検査」「ヘリカルCT検査」「胃内視鏡検査」「大腸内視鏡検査」「心臓超音波検査」 |
緩和ケア外来 | 新たに緩和ケア科を開設し、月曜〜金曜の午後に緩和ケア外来を開いています。ご本人が来院できない場合はご家族だけの受診でも結構です。予約制ですので、地域連携室を通して予約をお願い致します。また、緩和ケア病床入院依頼だけでなく、種々の症状緩和に関するご相談もお受けします。お気軽にご連絡ください。 |
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漢方外来 | 様々なストレスを抱え、心と体に不調を感じながら生活をする人が、増えてきているように思います。「検査をしても異常がない」「この程度の症状で受診しても、病名は付けられない」などでお困りの方もいらっしゃると思います。西洋医学では診断を付けることが非常に大切ですが、漢方(東洋医学)では「なんとなく体調が悪い(東洋医学では未病といいます)」という段階から、診断をつけると同時に治療を始めます。「漢方薬は高いのではないか」と心配される方、すべて保険診療で行えるエキス剤を処方しますので、ご安心ください。それぞれの患者さんに合った形で診療をすすめられるよう、他科とも連携を取り、現代医学でカバーできない、様々な体調不良でお困りの方のお手伝いをさせていただきます。お気軽に、漢方外来へお声かけください。 |
糖尿病外来 | 主に2型糖尿病患者の外来管理を行なっています。 |
禁煙外来 | 禁煙の動機づけとしてのカウンセリングは実施していませんが、既に禁煙の準備段階にある方に対して禁煙補助薬(チャンピックス)を使用した禁煙治療を行っています(12週間の内服治療)。これまでの治療実績では基礎疾患のない比較的若年の方(30〜50歳)が多いように思いますが、基礎疾患のある方や高齢の方でも治療は充分可能です。特に基礎疾患が喫煙と関係しているような病態(COPD、動脈硬化性疾患等)の場合は、禁煙を実施することによって基礎疾患に対する効果も期待できますので、禁煙を積極的に勧めるべきと考えています。 |
AGA(男性型脱毛症)外来 | AGA(男性型脱毛症)に対する内服治療を実施しています。何らかの効果を実感するためには少なくとも3ヶ月以上の内服薬の継続が必要ですが、服用している間はほとんどの方に何らかの効果が期待できるという点では、非常に効果的な治療であると言えます。食事と関係なく1日1回内服をするだけの治療で、副作用もほとんどありませんので、QOLの向上を目指すに方には非常に適した治療であると考えています。 |