2020年4月より『上越地域帯状疱疹治療センター』を立ち上げました。
帯状疱疹に関し,“予防・診断・急性期治療・慢性疼痛管理”まで全て当院で行えるようになりました。
多くの人が子供の時に感染する水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。水ぼうそうが治った後も,ウイルスは体内(神経節)に潜伏していて,過労やストレスなどで免疫力が低下すると,ウイルスが再び活性化して「帯状疱疹」が発症します。発症すると,皮膚の症状だけでなく,神経にも炎症を起こし,痛みがあらわれます。神経の損傷がひどいと,皮膚の症状が治った後も,痛みが続くことがあります。
帯状疱疹は,免疫が低下する高齢者に発症しやすく,50代から発症率が高くなります。50歳以上で帯状疱疹を発症した人のうち,約2割の方が,帯状疱疹後神経痛(PHN)になるといわれ,PHNを防ぐためにも帯状疱疹の予防は大切です。
ストレスをためない生活,十分な睡眠時間,しっかりとした食事をとって免疫力を落とさないことが基本となりますが,これに加え,必要に応じてワクチンの接種をすることが重要となります。
帯状疱疹ワクチンには,生ワクチン・不活化ワクチンの2種類があります(2020年9月より導入しました)。それぞれメリット・デメリットがあり,初診時に違いを説明し,患者様に選択していただきます。また,必要に応じて血液検査で水痘帯状疱疹ウイルスの抗体価を測定します。
※初診当日にワクチンを打つことはできず(ワクチン接種が必要かの判断,必要時血液検査,ワクチンの注文予約が必要のため),初診・再診ともに予約が必要ですので,事前に予約をお願い致します(再診予約は初回受診時に行います)。
問診・皮膚症状などで帯状疱疹と診断します。水痘帯状疱疹ウイルス抗原検出キット(2020年4月より導入しました)を使って診断することもあります(10分ほどで結果が出ます)。
患者様の症状に応じて,抗ウイルス薬・鎮痛薬・軟膏などの処方を行います。
2〜3日後に,症状(皮膚の状態・痛み・薬の副作用など)の確認のため,麻酔科を受診していただくこともあります。
症状が強い時(疼痛が強く日常生活が送れない・食欲がない)・免疫低下状態などの場合は,入院していただくこともあります。
麻酔科外来にて慢性疼痛に対する考え方のアドバイス・薬物コントロール・神経ブロックなどを行います。
50歳以上で帯状疱疹を発症した人のうち,約2割の方が,3か月以上痛みが続くと言われ,急性期治療が終了した後に重度の神経痛が残った場合,引き続き当院麻酔科で疼痛管理を行うことが可能です。“予防・診断・急性期治療・(しっかり時間をかけて行う)慢性疼痛管理”まで行うことが可能です。
※ただし,当院に眼科・耳鼻科が無いため,頭頚部帯状疱疹(急性期)の場合,他院で眼科・耳鼻科受診が必要となることがあります。
『帯状疱疹.jp』『帯状疱疹予防.jp』というサイトをご参照ください。病気についての記載があります。
https://taijouhoushin-yobou.jp/
※当院も関連機関に登録済で,『病院検索』で上越市を選ぶと一覧に出てきます。
TEL 025-523-2131(代表)
2022.7.1現在
科別 | 診察室 | 午前 午後 |
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帯状疱疹治療 センター |
完全 予約制 |
午前 | 8:30 〜 11:30 |
(10:00〜) 川ア政紀 |
- | 川ア政紀 | (10:00〜) 川ア政紀 |
川ア政紀 |